猫の島(福岡県・相島)に行こう・2 ― 2017/08/20 12:00
【行程】博多~(JR)~福工大前~(コミュニティバス)~新宮港~(町営渡船)~相島港~(島一周)~相島港~(町営渡船)~新宮港~(コミュニティバス)~西鉄新宮~(西鉄)~貝塚~(市営地下鉄)~天神
◆相島(あいのしま)
昨日の飛行機で福岡空港に降りる際に機体の左手に見えていたのだった。
今回向かう相島。博多港の沖にある徒歩で一周して2時間程度の小さな島である。
猫の島として、最近有名になり、海外からの観光客も多いらしい。
上空から見ると(ちょっと歪ですが)ハート型。島の名前「あいのしま」と相まって恋愛成就にご利益が・・・ある・・・かも。
◆JR鹿児島本線
博多駅近辺から島への渡船が出る新宮港まで公共交通機関で行く方法は二通り。
①JR鹿児島本線~福工大前~コミュニティバス
②福岡市営地下鉄~貝塚~西鉄新宮~コミュニティバス
今回、行きは①ルート、帰りは②ルートを使ってみた。(個人的には時間的に有利な①ルートがおススメ。)
◆コミュニティバス
福工大前でJRを降り、大学と反対側に降りるとすぐコミュニティバス乗り場がある。
この日は第1船に間に合うように朝一で来たのだが、バスはほぼ1時間に1本。ご利用は計画的に。
しばらく待っていると、小さなバスが到着。

運賃100円。先払い。
観光客が押し寄せたら乗れないんじゃない?と思ったが、この日の始発バスは乗客1名。終始貸切状態だった。
◆新宮港
港に着くと、釣り客多数。

どうやら猫を見に行く人も居るけれど相島は釣り人に人気の島のよう。既に、新宮港で釣りを楽しむ方もあり。
釣りする方は自家用車で港まで来るようで、駐車場は結構混雑。
ターミナルビルに乗船券の自販機があるので片道分を買いましょう。460円。(帰りのチケットは相島で買います。島ではお金が下ろせないので帰りの船賃は持っていきましょう。)

◆密航者(?)
釣り客が既に新宮港でも釣りを楽しんでいますが、猫に会いに来た方もご安心下さい。新宮港にも猫が居ます。

島からの密航者なのか?
ともあれ、船が出港するまでのひと時。島で猫まみれになることを想像しつつお待ち下さい。
◆町営渡船
夏場は1日6往復。冬場は5往復。
乗船時間は20分弱と大した距離ではありませんが、乗り遅れると大変です。ご利用は計画的に。
◆渡船
最近の人気のおかげか、新宮~相島の渡船はぺかぺかのまだ新しい船でした。
クーラーボックスと釣竿を荷物の釣り客が半分以上かも。
◆相島到着

短い船旅を終えて、相島に到着。
皆さん釣り目的なんですねぇ。
◆猫・猫・猫
船着場周辺は住宅も集まっていて、猫も沢山居ます。

もう、着いたとたんに、猫分が補充できる。
全部が全部ではありませんが、フレンドリーな猫もいてモフモフさせてくれます。
◆島巡り
せっかく来たので、島を一周ハイキングしてみる。
朝鮮通信使の拠点だったようで、史跡あり。
結構(博多から近いので)韓国からも島まで観光に来る方も多いようで、案内文はハングルのものも。
◆若宮神社
右回りで一周しようと港から左手に少し行くと若宮神社がある。
相撲の土俵があったりするが、宮司さんは見当たらず人気が無かった。
◆涼んでます
この日は天気がよく、まだ夏真っ盛りな感じ。
猫達も日陰で涼をとっていました。
◆朝鮮通信使客館跡
江戸時代に当時の黒田藩は朝鮮通信使をこの相島でもてなしたのだそう。
ここから、日本まであと少しでは?と思ったが、この後、瀬戸内海を抜けて江戸まで行ったのね。
◆龍王石
徐々に上り坂になって行きます。このあたりまで来ると民家も無くなり、山道に入っていく。
龍王石という、なんか封印しちゃったようなポイントがあるけれどイベントが発生するわけではなかった。
◆ハイキング
どんどん山道っぽくなっていく。夏場なので草木が歩道に侵食してきています。
◆クイズ
猫もこの辺りには居ないし単調だなぁと思っていると、一周道路の所々にこのようなクイズがあり。計12箇所。
(後で知りましたが)案内所にクイズラリーの台紙があるので地図代わりに持って歩くといいでしょう。
◆遠見番所跡
鎖国の時代に外国船を見張るための番所だったところ。
今は石垣が少し残るのみ。
◆筑前相島灯台
遠見番所のすぐ側に灯台あり。こちらの方が目を惹く。
灯台カードというのがあるのね。

ダムカードといい、いろんなものを作るなぁ。
◆ビューポイント?
途中で十字に交差する道を左に曲がって山道を進むと貯水池がある。が、工事をするのか干ばつなのか、池は干上がっていた。

肝心のビューポイントも夏草が生い茂ってあまり良い景色は見えず。
◆太閤潮井の石

ちょうどハイキングコースも残り半分という辺りで、小さな標識があり太閤潮井の石と穴観音はこっちですぜ、と階段がある。
豊臣秀吉が朝鮮出兵の際、海岸の石を積んで航海の安全と戦勝祈願をしたとか。
交通の要所だったんですね。
◆岩宮神社
林の中にひっそりと建つ。ここはあまり管理されている様子なし。
◆穴観音
絶壁の下の洞窟に観音様が祀ってあるそうですが、現在は落石の恐れがあるため立ち入り禁止だそうで。
天気が良くて大丈夫そうなんだけどなぁ。。
◆ビューポイント
港のほうに坂道を下っていく途中に、相島積石塚郡とめがね岩が見渡せるポイントが。ここは島一番のビューポイントだと思う。
正直、猫に会いに来た観光客はこの辺りまでのハイキングコースは見所があまりないので、港から逆周りでここまで足を伸ばしてみるのが良いかも。
◆相島積石塚群
海岸沿いに城砦というほど立派ではないけれど、明らかに異彩を放つ一帯があり。積石塚群で、所謂一帯がお墓ということか。
◆夏だけ温泉?
説明看板を撮影していたら、後ろに気になる標識が。
「夏だけ温泉」
相島に温泉があるなんて情報は下調べした際にも新宮町のHPにもどこにも載ってない。
気になる。非常に気になる。・・・が、どう考えても今から向かって温泉に浸かろうものなら、第3便の帰りの船に間に合わない。断念。
(後で調べたら、今は入浴できるような温泉ではなく潮溜まりに溜まった海水の温度が夏だけ熱くなるところ、のよう。)
◆一周まであと少し
港が見えてきた。
約2時間、暑い日だったこともあり結構な運動に。
◆貯水池
中学校の側にある貯水池。こちらは水位が下がっているものの水あり。
海水淡水化施設があるのかないのか分りませんが、それなりに住人がいるので水は貴重。
◆小学校
海辺に立派な建物が。相島小学校らしい。
体育館もあるし、グラウンドは広いし、目の前は海だし、教育するには良い環境だと思う。
◆中学校
丘の上にはこれまた綺麗な建物が。
新宮中学校相島分校、だそう。
何人ぐらい生徒さんがいるのか分りませんが、恵まれた環境だと思います。
ただ、高校生になったらやはり島から直接高校に通うのは難しいかもね。
◆研修施設?
島には民宿もあるというが、小学校の近くに研修施設っぽい建物もあった。
確かに福岡近辺にある会社がプチお出かけして研修旅行をするには、交通の便も悪くないしお手ごろかも知れません。
◆猫まみれ

港まで来て、後はもう船が出る時間まで猫と戯れるのみ。

ただ、日が高くなって暑くなってきたので皆さん伸びてお休みモード。「暑いんだから、そっとしといて。」オーラを放出。

ぐったりお昼寝。

案内所の前でくつろいでた猫はモフられてた。
でもタイルが冷たいのが良いのか動く気はなさそう。

◆購買店
コンビニはありませんが、購買があり。
離島だとよく見かけますが、「購買」の響きが懐かしい。
昔、実家の近くにもありました。(結構街の中心地だったけれど)
◆観光案内所

港のすぐ近くに観光案内所あり。綺麗な建物で、中には売店や食堂あり、観光ガイドなども置いてある。

島で食事を、と思ったが11時開店。帰りの船10:50発。。
残念。
◆海の家っぽい

港の側に海の家っぽいファーストフード店?あり。
アイスも各種。
◆夏ですが

島の民家を見ると、夏ですが注連縄を飾った家が多い。年中注連縄を飾る習慣があるようです。
◆相島よ、さらば。
猫とモフモフしていたら、出航の時間に。
短い滞在を終えて博多の街に戻ります。
◆西鉄電車に乗って相島に行こう
なんか「トリスを飲んでハワイに行こう。」みたいなキャンペーンをやっているのだそうで、西鉄で西鉄新宮駅まで行って渡船で相島に渡ると缶バッジが貰えたりお土産が割引になったりするらしい。
帰りは西鉄を使うルートで帰ることに。
周辺は博多近辺に勤める人のベッドタウンになっているらしく港から西鉄新宮駅までのバスは住宅街を通ったり役場に寄ったり。
JRと違って停まる駅が多いことと、博多まで行くには貝塚駅で地下鉄に乗り換えないといけないのでやや不便。
お急ぎの方はJRの方が良いかも。
◆博多で
無事帰ってきて、買い物したり、映画を観たり、

焼き鳥食べたり。

屋台村っぽいところで食べたのだが、味は良いけど店員さんの態度がイマイチ。
まぁ、人口の3%が殺し屋の街らしいからなぁ。ドキュソも多かろう。。
猫の島と言われるだけあって、行けば必ず猫に遭遇できるしモフモフさせてくれるコも少なからずいるので、猫好きは一度は行ってみても良いかも知れません。
個人的には、名物料理だったり、目玉の観光スポットだったり、もう一つウリになるポイントがあれば猫派じゃなくてもおススメするのですが。
日本にはいくつか猫の島があるらしいので、他のところにも行ってみたい。
あ、そうそう、相島では猫への餌やりは禁止だそうなのでご注意を。
終わり。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://delivery.asablo.jp/blog/2017/08/20/8652666/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
Homepage : http://www.ne.jp/asahi/eternal/delivery/index.htm
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。