地デジ元年2011/01/15 23:30

2011年。
年の初めに10大ニュースを予想するのも鬼が笑う話だが
今年のトピックスとして取り上げられるであろう、
7月の地デジ化に伴うアナログ停波。

アナログからデジタルへの潮流そのものは
今更止められるはずも無く、異議を唱える気も無いのだが、
最近感じることについて物申す。

・デジタルの恩恵
本来、デジタル化により音声・画像の劣化が無くなり、
保存、視聴方法にも自由度が増し、ユーザーはその恩恵を
受けられるはずである。
しかしながら、日本(だけではないが。)では利権団体、放送業界、
音楽業界、その他諸々により、本来得られるべき恩恵のほとんどが
得られない結果となっています。
コピーワンス・ダビング10の例を挙げるまでも無いと思いますが
デジタルがデジタルであるが故の制約が「これでもか!」という程
存在します。

例えて酷いのはWindows Media Centerの制限。
地デジ番組は
・録画したPCでしか再生不可
・OSの再インストールをした場合は録画したPCでも再生不可
・DVD等への書き込み不可。(番組による)

…自分たちがこれまで販売してきたOS、PCの寿命を理解しての
制限でしょうか?
あなたが使っているOS、PCは5年以上昔に買ったモノですか?
それとも10年、20年先も使い続けられる機器を提供していると
嘘がつけるのでしょうか?

アナログ→デジタルに以降したことで、技術的には経年変化を
受けず、永遠に情報を保存できる環境が整った、と言えるのかも
知れませんが、数々の制限により情報の寿命はアナログ時代の
それより短くなっているような気がします。

(現在の美術館研究員が現存する美術品を技術を駆使して
甦らせるように、何百年、何千年後にはデジタル情報を甦らせる
匠が生まれているかもしれませんが。)

個人的な希望としては全ての機器にDA変換機能を標準で
搭載してデジタルの柵を外せる機能を付けて欲しい。
Youtube等を擁護するわけではないが、劣化が無いがある日突然
使えなくなる情報よりも、多少劣化があっても相応に永い期間に
渡ってる視聴可能、様々な条件で必要な時に検索し取り出せる
情報の方が価値がある。
Homepage : http://www.ne.jp/asahi/eternal/delivery/index.htm