海百山百譚

「秒速５センチメートル」のDVDを購入。
３周回ぐらい周回遅れなのは十分承知しながら、レビュー（とはいえない雑感。）。

栃木はそんなに雪の降る土地ではありません。（降るときは降るけど。）
栃木はそんなに東京から遠くはありません。（遠いと言えば遠いけど。）

・・・でも、我が身が中学生だったなら、東京に住んでいたなら、
東京よりずっと北の土地であって、出かけていくだけで一大事な位遠いところかも。

４年程栃木に、１０年程度関東圏に住んでいたので、距離感というか、
聞き覚えのある地名にニヤリとしたりとか、こんな時に雪が降るなよ、とか。

（以降、若干ネタバレ注意。）
「ほしのこえ」もそうでしたが、結末が哀しい。。

叙情的といえば間違っていないのですが。

まだまだ今時点で未来が、
「よく分からないけれども、把握することも出来ないけれども、
確かに『未来』は存在して、でも今の自分にはどうすることも叶わない。」
状態である若人にはそれほどでも無いかもしれませんが、それなりに過去を積んで、分からないながらも未来がただ茫漠と広がっているわけではなくなってきたオッサンには、この作品は鋭利な刃物ぐらいに切り刻まれます。

若人には人生のいろんな瞬間で、予想と違う、在るべき自分と違う、
現実の自分を目の当たりにする機会はあるだろうと思います。

頑張ったら。
その違いに気がついた刹那に軌道修正しようと頑張ったなら
変えられる未来があるかも知れません。

後になって後悔はするかも知れないが、自分を納得させられる位、真剣に何かをやっておくのが良いと思います。
人を好きだろうが、何かを成し遂げたいだろうが。
思い立ったなら、最後までやってみるのが良いかと思います。

相手が振り返ってくれるのを待っている場合ではないのです。