立山黒部アルペンルート・1 ― 2000/05/04 12:00
☆計画☆
前日夜になってから旅の計画を練り始める。
一応黒部立山アルペンルートと、黒部峡谷鉄道の2ヶ所を念頭に鉄道の時刻表を見るが・・・アルペンルートに関しては資料が過去の記憶しかない。(高校の修学旅行で訪ねた事がある)
結局一時間程で、ほぼ下に書く行程を考え、持ち物を最低限整えて就寝。
☆1日目行程☆
==(新幹線あさひ307号)==越後湯沢==(特急はくたか4号)==黒部・・・(徒歩)・・・電鉄黒部--(富山地方鉄道本線)--宇奈月温泉・・・(徒歩)・・・宇奈月++(黒部峡谷鉄道)++出平<前途雪のため未開通・折返し>++宇奈月・・・黒部川電気記念館見学・・・宇奈月温泉--(富山地方鉄道本線)--電鉄富山
「JR黒部駅」

名水の里・・・らしい。遠くにアルプスの山々を眺め北アルプスからの澄んだ水と、山の幸、日本海の幸。
・・・住み良いでしょうね。
☆越後湯沢へ(新幹線あさひ)☆
七瀬「はいっ。”乙女七瀬が行く”の時間がやってきました。」
折原「・・・まだこの企画生きてたんだ。」
七瀬「うっさいわね。超人気企画なのよ。」
折原「どうだか・・・。」
七瀬「こほん。と、とりあえず、ほら、そこのコンビニでカメラのフィルム買っておこ。観光地で買おうとするとフィルムも高いから。」
折原「まあ、お約束だな。」
七瀬「あの、すみません。黒部まで片道お願いします。」
JR職員「あらら、お嬢さん。新幹線指定席満席だよ。ん?この特急も満席だ。」
七瀬「はあ・・・、じゃあ自由席で。」
折原「指定取れたか?」
七瀬「ううん。」
折原「それにしては、ガッカリしてないな。」
七瀬「窓口の人に”お嬢さん”って言われちゃったぁ。」
折原「・・・・・列に並ぶぞ、七瀬。」
七瀬「うわ。やっぱり混んでるね。」
折原「しゃーない、デッキで立ってるか。」
車掌「お嬢さん達、後ろの方の車両に若干空席がありますので、どうぞ。」
折原「おお、そいつは助かる。行くぞ、七瀬。・・・おい、七瀬?おーい。」
七瀬「・・・・・(お嬢さん)。」
折原「(ったく、どいつもこいつも社交辞令もほどほどにしろよな・・・。)」
☆越後湯沢~黒部(特急はくたか)☆
折原「よっしゃ、特急の自由席全然空いてるじゃん。」
七瀬「きゃあ、折原!見てみてっ。桜が咲いてるよ。」
折原「わかったから大声出すな、ビックリするだろが。」
七瀬「あ、ゴメン。」
折原「ぐあっ、七瀬」
七瀬「わ、いきなりどうしたの?」
折原「さっきから、どうも地名に聞き覚えがあると思ったら、ほくほく線って”電車でGO!2”の舞台じゃないか。」
七瀬「なにそれ?」
折原「そういうゲームがあるんだよ。しまった、出発前に遊んで来るんだった。」
七瀬「あれ?停電?」
社内放送「ただいま、電源切り替えのため停電いたしております。」
折原「糸魚川って50Hzと60Hzの境界線だったっけか?」
七瀬「なんか地理の授業で習ったような気もするけど・・・。」
折原「下調べ不足だな、特攻隊長。」
七瀬「誰が、特攻隊長かぁっ!」
「電鉄黒部駅」
何となく、”鉄道員”(原作:浅田次郎)の幌舞駅を思わせる駅でした。古き良き時代の日本・・・
いや、知らないんですが(汗)
☆黒部~電鉄黒部(徒歩)☆
七瀬「はーっ。着いたね。」
折原「さて七瀬、ここで重大な発表があるのだが。」
七瀬「重大発表?」
折原「そう、実は、本日の宿は決まっていない。」
七瀬「は?」
折原「この乗り換えの間に、本屋さんで旅の宿を調べて予約を入れるのだ」
七瀬「・・・・・。本屋さんなんて何処にあるのよ?」
折原「そんなモン、この駅前通りに本屋の2、3軒は・・・ありー?」
七瀬「もうすぐ、電鉄黒部駅に着くんだけど・・・。」
折原「ははは、今夜は野宿だ。・・・と、七瀬!本屋だ!」
折原「ということで、富山市内のビジネスホテルに決まった。」
七瀬「温泉がこんなにいっぱいあるのに、なんでビジネスホテルなわけ?」
折原「GWに当日予約できる温泉旅館があったら、曰わく付きな宿に決まってる。」
七瀬「はあ・・・。今度は事前に計画たててからこようね。」
「黒部峡谷鉄道宇奈月駅」
着いた途端にすごい人混み。みんな観光バスで来るようで
ホント、トロッコ列車乗れないかと思いました。
「後曳橋」
沿線一番の景勝地。橋のすぐ下は谷底です。
☆宇奈月温泉郷へ(地鉄<富山地方鉄道>)☆
七瀬「やたっ!折原。空いてるよ。」
折原「GWなのに温泉行く奴とかはいないのか?」
七瀬「まあ、その方が良いじゃない。きっと日頃の行いが良いからよ♪」
折原「どうだか・・・。」
☆黒部峡谷鉄道<トロッコ電車>☆
七瀬「・・・・・。」
折原「日頃の行いが悪かったようだな。」
七瀬「なんで、こんなに混んでるの(;_;」
駅員「ただいま、15時発以降の切符を発売いたしております。」
折原「2時間待ち?」
七瀬「プラス、この列の待ち時間ってことね。」
(30分後)
切符売り場係員「お一人様でしたら、13:32発の乗車券が一枚だけありますが」
折原「よし、買った!」
七瀬「ちょ、ちょっと、折原?あたしは?」
折原「・・・・・七瀬、このトロッコ電車はな、その昔は、”便乗ノ安全ニ付テハ一切保証致シマセン”と条件が付いた、それは危険な電車だったんだ。そんな危険な目にお前をあわせるわけにはいかない。」
七瀬「えっ?ええっ?」
折原「ということで、後のことは頼んだ・・・。」
七瀬「ちょっと、浩平!?」
ガタン、ゴトン・・・。
折原「ふう、流石に苦しい言い訳だったな。」
折原「それにしても、この普通客車、特別列車とかパノラマ客車に比べて乗り心地は別として景観を楽しむには一番良いな。」
車内放送「これから渡ります後曳橋は沿線でもっとも狭く深い谷で・・・。」
折原「ぐあっ、七瀬。見てみろよ。橋の下は谷底まで何もないぞ!」
女の子「七瀬って誰ですか?」
折原「あっ、いや、独り言です。」
女の子「そう・・・。」
折原「(ちっ、今度はあいつも一緒に連れてくるか。)」
☆黒部川電気記念館☆
七瀬「ホント、折原の奴、乙女を独り残して行くなんて信じらんないわ。」
七瀬「しゃーない。電気記念館でも見学してようかな。」
七瀬「あ。黒部ダム映ってる♪あー、これでカメラ動かせるんだ~。おもしろーい。」
☆夕食☆
折原「ようっ!ただいま。」
七瀬「ぬけぬけと、この。今夜の夕食あんたのおごりだからねっ!」
折原「まあ、それは富山に着いてから考えような。」
七瀬「覚えてなさいよぉ・・・。」
折原「さて、無事宿にも着いたことだし、晩飯でも食いに行くか。」
七瀬「せっかくだから日本海の幸を味わわないとねぇ・・・。」
折原「ん?そうだな。」
七瀬「えーと、よし、ここに決まり!」
折原「おい、ここは・・・。」
板前「へいらっしゃい。」
七瀬「にぎり寿司の上。あと、生ビールねっ。」
(お酒は20歳になってから)
折原「・・・・・。」
七瀬「あっ、カニのみそ汁ってのも美味しそう。これ一つね♪」
板前「へい、まいどぉ。」
折原「ぐあーっ、七瀬。その辺で勘弁して下さい。」
こうして、富山の夜は更けていくのだった・・・。
2日目に続く。
Homepage : http://www.ne.jp/asahi/eternal/delivery/index.htm
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